【12月17日 AFP】2010年末にチュニジアで発生した反政府デモをきかっけに、中東・北アフリカ地域に広がった民主化運動「アラブの春(Arab Spring)」。その発端となった露天商の青年の焼身自殺から17日で10年となる。当時の各国指導者らのその後をまとめた。

■チュニジア

 ジン・アビディン・ベンアリ(Zine El Abidine Ben Ali)大統領は、1987~2011年にチュニジアを統治した。欠席裁判で禁錮35年の判決を受け、2019年に亡命先のサウジアラビアで死去した。

■リビア

 ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐はリビアを1969~2011年に統治。2011年に反カダフィ勢力「国民評議会(NTC)」の兵士らにより殺害された。

■エジプト

 ホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)大統領のエジプト統治期間は1981~2011年。終身刑を言い渡されたが、後に無罪となった。2020年に死去。

■イエメン

 アリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領はイエメンを1978~2012年に統治。2017年に反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」により殺害された。

■バーレーン

 ハマド・ビン・イサ・ハリファ(Hamad bin Isa al-Khalifa)国王は1999年からバーレーンを統治しており、いまだ権力の座にある。

■シリア

 バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は2000年からシリアを統治しており、いまだ権力の座にある。(c)AFP