【12月15日 AFP】2019年5月に第一線からの引退を表明した元チェコ代表GKペトル・チェフ(Petr Cech)氏が14日、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)U-23との試合でイングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のリザーブチームのゴールマウスを守り、18か月ぶりに現役復帰を果たした。

 チェルシーのリザーブチームは17分までに2失点したものの、後半に3点を返して逆転勝利。プレミアリーグ2の首位に浮上した。

 序盤に2失点するなど緊張があったことを認めた38歳のチェフ氏は、「最初の20分間は以前のような自然な動きを取り戻すのに苦労した」とコメントした。

 第一線を退いてからはチェルシーでテクニカル・ディレクターを務めるチェフ氏は、「だが20分を過ぎたら試合のペースに適応できて、それ以降は良い感じだった」と続けた。

 チェフ氏は今年10月、新型コロナウイルスの影響に対する予防措置のため、フランク・ランパード(Frank Lampard)監督のGKのオプションの一つとして、選手登録されていた。

「試合は自分が必要としていることだったから、その目的を遂げた。危機が起きたときにはプレミアリーグでプレーしなければならない」「試合のリズムを取り戻すことができ再び軌道に乗った。前のように試合の流れを読めるようになった後半は楽しめたし、良い感触だった」

 チェルシーとアーセナル(Arsenal)でプレミアリーグ15シーズンをプレーし、リーグ歴代最多202度のクリーンシートを誇るチェフ氏だが、試合前は緊張したという。

 リザーブチームでは13日に1度しか練習していなかったチェフ氏は、「数か月間ハードにトレーニングしてきたが、18か月もプレーしていなかったので試合前に緊張するのは当然のこと」と話した。「リズムを失うし、自分自身に何が起こるか分からない。それでも準備できていることも、及び腰になってしまうことも分かっていた」 (c)AFP