【12月15日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)のプール組分け抽選会が14日、仏パリで行われ、開催国フランスは通算3度の大会制覇を誇るニュージーランドと同じプールAに入った。2019年大会(Rugby World Cup 2019)のホスト国だった日本は、イングランドとともにプールDで戦うことになった。

 プールDには、11月に行われた南半球対抗戦のザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2020)で、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)に歴史的初勝利を飾ったアルゼンチンのほか、オセアニアと米大陸の予選突破国が割り当てられた。

 イングランド代表の主将オーウェン・ファレル(Owen Farrell)は、「素晴らしいプールに入った」「日本とアルゼンチンの近年の戦いぶりや、ここ数年でどちらとも対戦した手応えからすれば、厳しいプールになるのは間違いない」と語った。

 フランスとニュージーランドは、オールブラックスが優勝した1987年大会と2011年大会の決勝を含め、W杯ではこれまで通算7度対戦している。プールAは他にイタリア、米大陸とアフリカの予選を勝ち上がったチームが入ることになった。

 一方、前回覇者の南アフリカは、プールBでアイルランドおよびスコットランドと激突することになり、残り2枠はアジア・パシフィックと欧州の予選突破国が占めることになった。スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)の主将シヤ・コリシ(Siya Kolisi)は、「2023年フランス大会のプールステージの対戦相手が決まって、とてもわくわくしている」とコメントした。

 プールCには2019年大会の準決勝でスプリングボクスに敗れたウェールズと、通算2度のウェブ・エリス・カップ(Webb Ellis Cup、W杯の優勝トロフィー)獲得を誇るオーストラリアに加えてフィジー、そして欧州予選突破国と最終予選の勝者が割り当てられた。

 W杯のプール分けは今秋のテストマッチ終了後の世界ランキングで決まる予定だったが、今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)による影響で、シードは今年1月時点の順位を基に振り分けられていた。本戦に出場できる最後の8枠については、2022年11月までに出そろうことになっている。

 2023年W杯フランス大会のプール分けは以下の通り。

プールA:ニュージーランド、フランス、イタリア、米大陸1位、アフリカ1位

プールB:南アフリカ、アイルランド、スコットランド、アジア・パシフィック1位、欧州2位

プールC:ウェールズ、オーストラリア、フィジー、欧州1位、最終予選勝者

プールD:イングランド、日本、アルゼンチン、オセアニア1位、米大陸2位

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