【12月15日 AFP】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、同機構の探査機「はやぶさ2(Hayabusa2)」が地球に持ち帰ったカプセルの内部に、小惑星「リュウグウ(Ryugu)」由来の黒い砂粒状の物質を確認したと発表した。

 はやぶさ2のカプセルは先週、大気圏に突入し、火球となってオーストラリア南部の砂漠へと落下。その後、日本へ輸送された。

 JAXAは、金属製容器の内部にある少量の黒い粒子を捉えた画像を公開した。はやぶさ2が行った前例のない6年間のミッションで、成果物が公開されたのは初めて。粒子は外側の容器内に見つかり、内側の容器にはさらに多くのサンプルが含まれているとみられる。

 試料の半分はJAXAのほか、米航空宇宙局(NASA)などの海外機関に分配され、残る半分は将来の分析技術の進歩を想定して保存される。(c)AFP/Katie Forster