【12月14日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、2度の膝の手術からの回復が予定より長引いているとして、来年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)出場に向けては「時間との闘い」だと語った。

 39歳のフェデラーは、2月に関節鏡視下手術を受けて以来、実戦から遠ざかっている。6月には追加で同様の手術を受けたことを明かし、2020年シーズンを打ち切った。

 それから数か月間リハビリに取り組んでいるものの、新型コロナウイルスの影響で1月から2月に延期される見通しの全豪オープンに向けては、いまだ「100パーセント」でないという。

 スイスのメディアによると、フェデラーは同国で行われた表彰式の場で「時間との闘いだ。もちろん、もう少し時間があれば助けになる。だがぎりぎりになるだろう」と話した。

「10月の時点で100パーセントの状態になっていることを期待していたが、きょうになってもそのレベルにない。全豪オープンに向けてはぎりぎりの判断になるだろう」と続けたフェデラーは、「来年もまだ自分の中に見るものが残されていたらいいが。その時が来れば分かる」と臆測を招くようなコメントも残した。

 これまでは経過についてほとんど情報を出していないが、先月初めにはコート上で練習している写真をツイッター(Twitter)に投稿し、「仕事に復帰」とつぶやいていた。

 初のシングルス金メダルを目指す東京五輪を含め、忙しくなる2021年を見据えるフェデラーは、今後数か月が「ものすごく重要」になると話している。「2回目の手術が大きな障害となったが、ここ数か月は安定して前進している」「時間がかかっているが、自分にとってはこれからの2、3か月がものすごく重要になる」 (c)AFP