【12月14日 People’s Daily】このほど開かれた第5回中国太陽光発電産業フォーラムで中国太陽光発電業協会副理事長兼秘書長の王勃華(Wang Bohua)氏は、2019年までに中国の太陽光発電の新規設備容量は7年連続で世界一となったことを明らかにした。累計設備容量は5年連続、多結晶シリコンの生産量は9年連続、モジュールの生産量は13年連続で世界一だった。こうした記録は今年も維持されるという。

 今年の第1~3四半期は感染症の流行、世界貿易の大幅な落ち込みのなかで、中国の太陽光発電業界は依然として着実に前進した。うち多結晶シリコンの生産量は約29万トンで、前年同期比18.9%増となった。モジュールの生産量は80ギガワットを超え、6.7%増。応用市場を見ると、全国の太陽光発電の新規設備容量は18.7ギガワットで、17%増。太陽光発電量は2005億キロワット時で、16.9%増だった。

 国家電網のエネルギー研究院新エネ・統計所の李瓊慧(Li Qionghui)所長によると、中国の太陽光発電産業はすでに技術、規模、コストで世界をリードする産業チェーンを形成している。発電効率がたびたび世界記録を更新し、太陽光発電システムの投資コストが2005年より90%以上も減少している。「中国企業は過去10年間、世界の太陽光発電をリードし、技術、コストの面で重大な進展があった。シリコンウエハーの価格は10年前の1枚100元(約1600円)前後から3元(約48円)前後に、モジュールの価格は10年前の1ワット当たり30元(約480円)から1.7元(約27円)前後に低下した」と李所長。

 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の統計によると、世界の太陽光発電、太陽熱発電、陸上風力発電、洋上風力発電の平準化電力コストは2010年から19年までにそれぞれ82%、47%、39%、29%減少した。今後10年間も新エネ発電コストの低下は続く見込みだ。

 太陽光発電設備の輸出について王副理事長は今年第1~3四半期のモジュールの輸出量は前年同期の52.3ギガワットを超えたと述べた。

 中国機電産品輸出入商会太陽光発電分会の張森(Zhang Sen)秘書長は「世界の太陽光発電市場は一斉に動き始めており、この流れは逆転できない。広大な新興市場がわが国の太陽光発電企業を待っている」と語った。(c)People’s Daily/AFPBB News