【12月14日 AFP】(更新)米政府は13日、政府機関のコンピューターネットワークがサイバー攻撃を受けたことを認めた。米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が、財務省など少なくとも二つの米政府機関が、ロシア政府のハッキンググループからサイバー攻撃を受けたと報じていた。

 米サイバーセキュリティー・インフラセキュリティー庁(CISA)の報道官はAFPに対し、「最近政府機関のネットワークで発見された活動について他省庁と密接に協力している」と述べ、「CISAは、問題を特定し、被害があった場合の影響を軽減するため影響を受けた機関を技術面で支援している」と説明した。

 米国のメディアは、ネットワークへの侵入は数か月にわたって行われ、連邦捜査局(FBI)が、ロシアの対外情報局(SVR)系のグループを捜査していると報じた。

 同じグループはバラク・オバマ(Barack Obama)前米大統領の在任中にも米政府機関にハッキングをしていたと報じられている。

 米国家安全保障会議(NSC)のジョン・ウリオット(John Ullyot)報道官は、「米国政府はこれらの報道を把握しており、この状況に関連する調査と、なんらかの問題があった場合の復旧のためにあらゆることを行っている」と述べた。

 先週、米サイバーセキュリティー会社ファイア・アイ(FireEye)は高度なスキルを持つグループに自社のセキュリティーが破られ、顧客のコンピューターシステムをテストするツールが盗まれたと発表していた。同社は、国家の支援を受けたサイバー攻撃だった疑いがあるとしている。(c)AFP