【12月14日 Xinhua News】中国科学院空天信息創新(航空宇宙情報イノベーション)研究院は10日、ニアスペース(高度20~100キロにある大気圏と宇宙の境界領域)のデータ共有サービスシステムがこのほど運用を開始したことを明らかにした。国内外のユーザーに対し、多分野にわたるニアスペース科学データの検索や閲覧、ダウンロードのサービスを提供する。

 同システムは中国科学院A類戦略性先導科学技術特別プロジェクト「ニアスペース科学実験システム」(鴻鵠特別プロジェクト)の科学データ共有サービスのポータルサイトとして、同院定量遥感信息技術(定量リモートセンシング情報技術)重点実験室が建設を担当。これまでの科学実験の1次データや科学分析データ、交換によって入手したデータなどを集めている。研究を支援する気象・水文・地理情報などの基礎データは、生物や大気、電磁など多くの分野に及ぶ。

 現在、オンラインで共有されているデータは2018、19年に行われた6回の総合科学実験の1次データで、青海チベット高原の複数地域での大気観測実験や、ニアスペース生物・大気総合ペイロード検証実験、磁気嵐の環境総合測定実験、ニアスペース生物・大気・紫外線総合科学実験などが含まれている。(c)Xinhua News/AFPBB News