【12月13日 AFP】国際ボクシング協会(AIBA)は12日、ウマル・クレムレフ(Umar Kremlev)氏を新会長に選出した。

 2017年からロシア・ボクシング連盟(RBF)で事務局長を務めているクレムレフ氏は、国際オリンピック委員会(IOC)内でのAIBAの復権を誓っている。

 AIBAは昨年、組織運営に深刻な問題があるとして、コロナ禍によって1年延期された東京五輪でボクシング競技を運営する資格を剥奪された。

 約57パーセントの得票を得たクレムレフ氏は「AIBA再構築への道のりは簡単ではない」「一晩では起きえない」とした上で、「団結し、一つの使命、たった一つの使命のために協力しなければならない。AIBAがかつて世界中のスポーツをする人々の心にあった信用や信頼を立て直すこと、これにはもちろんAIBAの五輪での地位復権も含まれる」と語った。

 またクレムレフ氏は「AIBAの負債の一掃が最優先事項」とし、協会が2024年のパリ五輪までに、IOCへ復帰するための地ならしの計画を立てることに自信をのぞかせた。(c)AFP