【12月13日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは12日、第12節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は0-1でエバートン(Everton)に敗れ、暫定首位に立つ機会を逃した。フランク・ランパード(Frank Lampard)監督は、今季チームがリーグ優勝できる可能性は低いと話している。

 シーズン前に合計2億2000万ポンド(約303億円)を投じて戦力を補強したチェルシーは、公式戦17試合無敗を維持し、リバプール(Liverpool FC)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)、マンチェスター・シティ(Manchester City)などと本気で優勝を争えると言われていた。

 しかしこの日は、ギルフィ・シグルズソン(Gylfi Sigurdsson)のPKで22分に先制されると、そのまま反撃できずに敗戦。ランパード監督は、今のチェルシーはまだ若いこれからのチームだと話している。

「『チェルシーがリーグ優勝する。プレミア最高のメンバーがそろっている』と言う人もいるが、お笑い草だ」

「最高のメンバーというのは、ここ2年、3年、4年でプレミアを制したようなチームを言う。シーズン30点とか40点を取れるFWとウイングがそろっていて、リーグタイトルを何度も取ってきたようなMFがあちこちにいるチームだ」「われわれにもそういう選手がいないわけではないが、みんな若いし、全体としてはそのレベルにない」

「きょうのような試合を乗り越えないといけない。われわれにとっては大きな試験で、きょうは合格できなかったが、いずれは突破できるだろう」

 一方、3月以来となるホームでの有観客試合に臨んだエバートンは、本拠地グディソン・パーク(Goodison Park)に集まった2000人のサポーターがつくり出す雰囲気を力に変え、リーグ戦ここ7試合でわずか1勝のスランプに歯止めをかけた。

 カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は「わずか2000人だったが、本当にうれしく思った。選手は素晴らしいスピリットで良いプレーをしたし、ファンも良いエバートンを見られたはずだ」「影響は非常に大きかった。サポーターの存在は本当に重要で、環境は全く違った」とコメントした。

 この勝利で、エバートンは4位以内と勝ち点1差の7位に順位を上げている。(c)AFP