【12月12日 AFP】米当局は11日、今年10人目となる連邦レベルでの死刑を執行した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権は任期が終わりに近づく中、立て続けに死刑を執行している。

 インディアナ州テレホート(Terre Haute)の刑務所で刑が執行されたのは、自身の2歳の娘を殺害した罪で2004年に死刑判決を受けたアフリカ系米国人のアルフレッド・ブルジョワ(Alfred Bourgeois)死刑囚(55)。執行方法は薬物注射だった。

 同刑務所では10日にも、ブランドン・バーナード(Brandon Bernard)死刑囚に対する刑が執行されている。

 米国では2003年から連邦レベルの死刑が行われていなかったが、トランプ政権は今年7月、死刑執行を再開すると表明。

 これまで131年間、米国では任期終了間近のレームダック(死に体)政権は新政権発足までの移行期間の死刑執行を控え、次期政権に執行の判断を委ねるのが伝統だった。

 しかし、トランプ政権は11月から来年1月にかけてブルジョワ死刑囚を含む6人の死刑を執行すると発表している。(c)AFP