【12月12日 AFP】米最高裁判所は11日、米テキサス州が大統領選で共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)氏に敗れた4州の選挙結果を無効とするよう求めていた訴えを退けた。選挙結果を覆そうとするトランプ氏にとっては新たな痛手となった。

 テキサス州は8日、大統領選の激戦州、ミシガン、ジョージア、ペンシルベニア、ウィスコンシンの4州に対し、新型コロナウイルスの感染が広がった時期に「不正が多い」郵便投票を大幅に導入したため、バイデン氏が勝利した各州の結果は「違憲」であると主張し、異議を申し立てていた。今年の大統領選でテキサス州ではトランプ氏が勝利している。

 しかし、同州は重大な不正が行われた証拠を提示しておらず、トランプ氏が勝利した州で郵便投票が実施されたことについては異議を唱えていなかった。

 最高裁の判事らは、テキサス州は「他州の選挙方法に関して司法審査に値する利益を示していない」と述べた。

 どの州も他州の投票手続きに干渉する法的権利を有していないため、この訴訟は無謀で、法的に健全ではないとみられていたが、共和党議員106人と17州の司法長官がこの訴訟を支持していた。(c)AFP