【12月12日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は11日、東京五輪の来年の開催に自信を見せ、観客の入場を願う姿勢を示した。

 東京五輪は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で1年の延期となり、来年7月に開幕する予定となっている。

 コー会長は、AFPを含めた国際通信社の記者団に対し「五輪は行われると思う」とコメント。

「現時点で誰にとってもはっきりとしていないのは、スタジアムに活気があり、熱狂的な素晴らしいファンを入れられるかどうかだ。私はそうなることを心から願っているが」と述べ、ウイルス対策が許す場合は観客の入場を希望するとの考えを示した。

 主催者側は観客の入場を許可する幅広い選択肢を検討していると明かしており、コー会長は「その頃もまだソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の要素が残っているだろう」と語った。

 また東京五輪の主催者は同日、猛暑対策で会場が北海道・札幌に変更されたマラソンのコースが承認されたと発表した。札幌の中心部にある大通公園(Odori Park)を発着点とする同コースでは、来年5月に東京五輪に向けたテスト大会が行われる。(c)AFP