【12月12日 AFP】ロシア当局は11日、世界最大の湖カスピ海(Caspian Sea)の浜辺に希少なアザラシ約300頭の死骸が漂着したことを受け、その謎の大量死を調査していることを明らかにした。

 同国漁業庁によると、カスピカイアザラシの死骸計272頭が、ダゲスタン(Dagestan)共和国の各地で見つかった。中には妊娠していた個体もいたという。

 同庁はAFPに対し、大量死の原因として「感染症」と「外的要因」の可能性を挙げ、今後さらに多くの死骸が見つかる恐れもあると明かした。

 アザラシは何十年も前から、カスピ海における乱獲と産業汚染の影響の犠牲になってきた。研究者らによると、カスピカイアザラシは20世紀初頭には100万頭以上生息していたが、今では7万頭前後にまで減っているという。(c)AFP