【12月11日 AFP】北欧スカンディナビア(Scandinavia)半島の冬は日照時間が短いものと決まっているが、今年のスウェーデンは一段と暗い12月を迎えている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との闘いに暗雲が広がる中、首都ストックホルムでは今月に入って日照時間ゼロが続いているのだ。

 この時期、ストックホルムの昼の長さは6時間程度。だが、スウェーデン気象水文研究所(SMHI)は10日、12月1日~10日の同市の日照時間が0時間だったと発表した。

 10日の日の出は午前8時33分、日の入りは午後2時48分だったが、太陽は一日じゅう雲に隠れていた。

 SMHIの気象学者リーヌス・カールソン(Linus Karlsson)氏はAFPの取材に、今月はまだ10日目だと指摘。来週以降も曇りの予報が続いているものの、晴れ間が期待できないわけではないと述べた。

 とはいえ、12月のストックホルムの月平均日照時間はわずか33時間で、1日平均では約1時間しかない。同市の日照時間が1か月間通して0時間だった事例が過去にないわけではないが、直近の記録は1934年にまでさかのぼる。(c)AFP