【12月11日 AFP】イタリア・ミラノ(Milan)の控訴裁判所は10日、女性への集団強姦(ごうかん)罪で禁錮9年を言い渡されていたサッカー元ブラジル代表FWのロビーニョ(Robinho)被告(36)に対し、一審判決を支持する判決を下した。

 事件はロビーニョ被告がイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)でプレーしていた2013年1月に起きたもので、2017年11月に被告不在で有罪判決が言い渡されていた。他に同被告の友人グループの一人も有罪判決を受けた。

 ミラノのナイトクラブにおいて、当時22歳のアルバニア人女性を計6人で集団レイプした罪に問われていた両被告は、女性への損害賠償金6万ユーロ(約760万円)を共同で支払うことを命じられた。他の4被告の判決は保留された。

 ロビーニョ被告はこれまで罪を否定しており、90日以内に再度控訴することができる。被告は今年10月、キャリア最初の所属クラブであるカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のサントスFC(Santos FC)への再加入を目指していたが、スポンサーからクラブに圧力がかかる中で、復帰を断念せざるを得なかった。

 ブラジルのテレビ局グロボTV(TV Globo)で公開されたイタリア検察が証拠として提出した録音テープの一部では、ロビーニョ被告が「どうでもよくて笑えるよ。あの女は完全に酔っ払っていた。何が起きたのか気付いてもいない」と話したのが確認された。

 ロビーニョ被告は2002年にサントスでデビューした後、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)やイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)、ミランなどを渡り歩き、ブラジル代表としては100試合に出場し、28ゴールを記録している。(c)AFP