【12月11日 AFP】ロシア連邦統計局(Rosstat)が10日に発表した統計によると、同国の今年10月の全死者数は前年同月比で5万人近く増加した。

 10月の死者数は前年同月比4万7800人増の20万5500人。これには全死因による死者が含まれている。

 増加幅に関する説明は一切なかったが、新型コロナウイルスに感染したり、感染の疑いがあったりした死者は2万2761人で、うち主要死因が新型ウイルス感染症だったのは1万1630人とされた。

 これは、AFPが公式統計に基づきまとめた10月の新型ウイルスによる死者数7274人よりも多い。ロシアでの4月~10月の超過死亡は16万5000人近くとなったが、ロシアの新型ウイルスによる公式死者数は4万5280人にとどまっている。

 ロシアは病理解剖で新型コロナウイルス感染が主要死因と断定された人のみを統計に含めている。一方、西欧諸国など多くの国ではウイルス検査で陽性となった患者は全て新型コロナウイルスの死者統計に含めており、ロシアの集計方法については批判も上がっている。(c)AFP