【12月12日 Xinhua News】中国の河北省(Hebei)文物局はこのほど、同省石家荘市(Shijiazhuang)欒城(らんじょう)区の周家荘墓地で1年近く実施した事前調査と緊急発掘調査で、22基の墓を発掘したと明らかにした。墓からは青銅の盛食器「簋(き)」や酒器「爵(しゃく)」「觚(こ)」のほか、兵器や玉器などが出土した。同墓地の発見は同省中南部における商代後期の歴史の空白を埋めたほか、商周時代の歴史や地理、文化、社会発展を研究する上で重要な実物資料をもたらした。

 墓地は同区西営郷周家荘村の南約200メートルにあり、東を流れる洨河(こうが)からは約2キロ離れている。発掘完了エリアは墓葬と遺跡の二つの部分からなり、緊急発掘調査を実施した墓22基のうち、「甲」字形の墓2基を含む17基が商代の墓だった。墓の格式は高く、造りも精巧で、3千年近くの歳月を経ても良好な状態で保存されていた。同省文物考古研究院の専門家は、商代後期のある程度の身分を持つ貴族の墓群だと暫定的に判断している。(c)Xinhua News/AFPBB News