クロップ監督が長すぎるVAR判定に嫌気 南野ゴールも幻に
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【12月10日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)は9日、グループD第6節が各地で行われ、リバプール(Liverpool FC)は敵地でFCミッティラン(FC Midtjylland)と1-1で引き分けた。
リバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による長い中断を受け、同システムへの支持が薄れたと語った。
試合は後半に3度中断されると、その中から生まれたPKでミッティランが同点ゴールを決め、さらに両チームの得点が映像確認後に取り消された。
グループ首位通過が決まっていたリバプールは前の試合から8人を入れ替えたものの、今月のタイトなスケジュールの中でモハメド・サラー(Mohamed Salah)とファビーニョ(Fabio Henrique Tavares 'Fabinho')が先発起用された。
それでもその起用は試合開始直後に報われ、サラーが相手のミスパスからわずか1分で先制点を挙げた。
しかし、後半開始とともにファビーニョを下げたことで、リバプールは優柔不断な若い守備陣をミッティランに責め立てられた。
そのプレッシャーが奏功し、この試合いくつもあった中で最初の長いVARによる確認で、ミッティランにはPKが与えられた。このPKで追いついたホームチームだったが、今度はVARの判定が不利に働き、オフサイドの判定が下されて得点が取り消しとなった。
そんな中、リバプールは終盤にサディオ・マネ(Sadio Mane)の落としから南野拓実(Takumi Minamino)がシュートを蹴り込み、勝利を挙げたかに思われた。
当初は南野のオフサイドを取られたが、VARによる確認の結果、マネのハンドによってゴールが取り消しとなる疑惑の判定が下された。
試合終了まで8分のアディショナルタイムがとられた一戦の後、クロップ監督は「あまりにも長く時間がかかりすぎ」と振り返った。
「判定は正しいが、それを下すのがかなり難しく、3分も4分もかかっていたし、選手たちにとっては寒い」「厳しいもので、『なんてこった』という声も聞こえてきた。時間がかかって寒くて、助けにならない」
「これまで私はVARは良いアイデアと言っていたうちの一人だったが、正直なところ、またそう言うかどうかは分からない」 (c)AFP