【12月10日 People’s Daily】20世紀末、中国は高齢化社会に入った。高齢者の数や全人口に占める割合は増加し続けている。2000年から2019年にかけて60歳以上の人口は1億2600万人から2億5388万人に増え、全人口に占める割合は10.2%から18.1%に上がった。

 中国は現在、世界で最も多くの高齢者を抱えている。今後も一定期間、高齢化はさらに進む。人口の高齢化に有効に対応すれば、高齢者の生活の質を高め、その尊厳や権利を守れるばかりか、経済発展を促し、社会の調和を増進できる。

 中国では現在、90%以上の高齢者が在宅サービスと社区(地域社会)サービスを受けている。これにより、高齢者はどのように専門的な介護サービスを受けられるのだろうか。北京市の「社区養老ステーション」が1つのモデルを示している。

 社区は介護施設や家事代行業者、ボランティアなどを巻き込み、社区や高齢者の自宅でサービスを提供している。これにより、「塀のない老人ホーム」が形成され、高齢者の生活の質を著しく引き上げた。 

 86歳の姜おばあさんは北京市西城区の月壇街道に住んでいる。足が不自由で、外出が難しい。食事や入浴もままならない。

「任ちゃんがいるから助かる。何かあれば、彼女に来てもらう」と姜さん。任ちゃんというのは、任五英(Ren Wuying)さんのことで、社区養老ステーションの介護職員だ。長期間の介護で気持ちも通じ合っている。姜さんは「呼べば、すぐ来てくれる。実の娘よりも親しい」と語る。

 この社区養老ステーションは月壇街道の管理下にある。昨年だけでも月壇街道の9つの社区養老ステーションは26の社区の高齢者に対し、デイサービスや病院への同行、食事・入浴の支援などのサービスを16万回以上実施した。

 数年間の発展を経て、中国の介護サービス体制は大幅に進展した。国家発展改革委員会の趙辰昕(Zhao Chenxin)副秘書長は、政府は介護サービス体制の構築をめぐり投資を増大してきたと述べた。第13次5か年計画期間(2016~2020年)中の国家発展改革委による介護サービス向け支出額は120億元(約1900億円)を超えたという。

 介護サービスを発展させれば、民衆の生活を守ることができるし、中国国内の大循環を支えることにもなる。(c)People’s Daily/AFPBB News