【12月10日 AFP】米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)737MAX型機の運航が9日、ブラジルの国内便で再開された。2度の墜落事故を受けて停止されていた同型機の運航は約1年9か月ぶり。搭乗したAFP記者によると、同便は特にトラブルを起こすことなく目的地に到着した。

 ゴル航空(Gol)4104便はサンパウロを離陸し、約1時間10分後に同国南部ポルトアレグレ(Porto Alegre)に無事着陸。186席の座席は88%が埋まった。

 同型機は計346人の死者を出した2度の墜落事故を受け、昨年3月に全世界で運航を停止。ただ、同便が再開後初の便である事実はゴル航空の乗員から乗客に伝えられず、大半の乗客は機体先頭部に書かれた型番に気付くことはほぼなかった。

 乗客の一人は、良いフライトだったとしながらも「機体の過去については知らなかった。私たちに知らせるべきだったのではないかと思う」と語った。

 映像は9日撮影。(c)AFP