【12月10日 AFP】ラグビー元日本代表の五郎丸歩(Ayumu Goromaru)が、ジャパンラグビートップリーグの2021年限りで現役引退すると、所属するヤマハ発動機ジュビロ(Yamaha Jubilo RFC)が9日に発表した。

 34歳の五郎丸はラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)の南アフリカ戦で歴史的な勝利に日本代表を導き、熱狂的な人気を獲得。34-32でスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)に勝利した「ブライトン(Brighton)の奇跡」では24得点を決めた。

 スーパーラグビー(Super Rugby)のレッズ(Queensland Reds)や、フランスリーグ・トップ14のRCトゥーロン(RC Toulon)で目立った活躍を見せられなかった五郎丸は、2017年にヤマハで日本復帰を果たしていた。

 日本代表としては57キャップを誇るものの、ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)が史上初の8強入りを果たした昨年の母国開催のW杯(Rugby World Cup 2019)では選考から漏れた。

 たくましくも端正な顔立ちとゴールキック時の独特なポーズは人気を博し、銅像が建てられたり、「マスター・オブ・ニンジャ」の称号を授与されたり、動物園のキリンの名前になったりした。

 また、岐阜県にある関善光寺(Seki-Zenkoji)にある仏像の印相が五郎丸のキック前のポーズに似ているとのことで、参拝客が殺到するほどだった。

 ジャパンラグビートップリーグの新シーズンは来年1月16日に開幕し、5月に閉幕する。(c)AFP