【12月10日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)は9日、グループB第6節が各地で行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がヘディングで2点を決めてボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)を2-0で下し、決勝トーナメント進出を決めた。

 同組3位でこの日の最終節に臨んだレアルは史上初めて決勝トーナメント進出を逃し、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)に落ちる恐れもあったが、本拠地アルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアム(Alfredo Di Stefano Stadium)で自信に満ちたパフォーマンスを見せた。

 最多13度の欧州制覇を誇るレアルは勝ち点を10に伸ばし、グループBを首位で通過。同日に行われたインテル(Inter Milan)対シャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)戦がスコアレスドローで終了したため、8ポイントのボルシアMGが2位となった。

 シャフタールに2度敗れ、チャンピオンズリーグで窮地に追いこまれたレアルは、リーグ戦でもカディス(Cadiz CF)やバレンシア(Valencia CF)、アラベス(Alaves)にまさかの黒星を喫して状況が悪化していたが、この勝利でジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督にかかっていた重圧を和らげた。

 ジダン監督はスペインのテレビ局モビスター(Movistar)に「1位で終えることが目標だったし、それを達成した」とコメントした。「きょうは素晴らしい試合を見せられた。シーズンで最も完成された試合だったと思うし、最初から最後まで非常に良かった」

「私はずっとサッカーをしている人間だが、サッカーとはこういうものだ。いつも良いパフォーマンスを見せられるわけじゃないし、そんなことは不可能だ。われわれはこれからも常に挑戦し続ける。選手たちには満足している。彼らが最も大事で、私は彼らのためにここにいる」

 一方、本拠地サン・シーロ(San Siro stadium)でシャフタールと引き分けに終わったインテルは、3シーズン連続でのグループステージ敗退となった。

 アウェーでのシャフタール戦も無得点で引き分けていたインテルが決勝トーナメントに進出するには、この日の試合で白星が必要だったが、結局3-2で勝利した前節のボルシアMG戦での1勝しか挙げられず、最下位で大会を去った。

 インテルのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は「シャフタールとの2試合は180分間支配していたが、得点できなかったのは信じられない」と話した。「どちらの試合でも彼らのGKが最も良かった」 (c)AFP