【12月10日 AFP】アルプス山脈(Alps)のフランス側で8日夜、訓練中だった山岳救助ヘリコプターが墜落し、5人が死亡、唯一の生存者も重傷を負った。当局は翌9日、事故の原因究明のため捜査を開始した。

 アルプスの主要リゾート地、アルベールビル(Albertville)近郊のボンビラール(Bonvillard)に墜落したヘリはエアバスEC135(Airbus EC135)型機で、民間会社が運航していた。

 サボワ(Savoy)県知事によると、搭乗者6人のうち、死を免れた飛行教官も重傷を負っていると明かした。

 初期報道では、生き残ったのは操縦士と伝えられていたが、事故が発生した際に同機を操縦していたのがこの教官だったのか、別の操縦士かは明らかになっていない。

 同知事は、アルベールビル検察が捜査を開始したと述べたが、事故原因については言及しなかった。

 警察は、死者5人のうち2人はアルプス特別山岳警察隊の45歳と39歳の隊員で、事故当時は訓練中だったとツイッター(Twitter)で発表した。他の3人と飛行教官はヘリ運航会社の社員だという。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領もツイッターで、「人命救助のため、あらゆる危険に立ち向かった」と、犠牲者らや同飛行教官をたたえた。(c)AFP/Fanny HARDY