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【12月9日 AFP】英空軍(Royal Air Force)が上空から撮影した、南大西洋の離島、英領サウスジョージア(South Georgia)島近くに浮かぶ、記録がある中では世界最大級の氷山の映像。表面積は約4200平方キロメートル。英イングランド南西部のサマセット(Somerset)州と同じくらいの面積で、サウスジョージア島よりも長く、幅も広い。重さは何千億トンもあるとみられる。「A68a」というこの氷山は、2017年7月に南極半島(Antarctic Peninsula)のラーセンC棚氷(Larsen C Ice Shelf)から分離した「A68」という氷山の最も大きな部分だ。

「A68a」は他の大きな氷山とは異なり、かなり「薄い」と考えられていて、水中部分の深さ(海面よりも下の部分)は200メートル以下と推定されている。これはどこかに接岸する前に、サウスジョージア島の沿岸部で漂流する可能性があることを意味している。既に、サウスジョージア島とサウスサンドイッチ諸島(South Sandwich Islands)周辺の124万平方キロメートルの海洋保護区域に入ってきており、野生生物を脅威にさらすとの懸念を引き起こしている。

 映像は2020年に撮影、8日提供。(c)AFP