【12月8日 AFP】第2次世界大戦(World War II)のエースパイロットで、世界で初めて超音速飛行に成功したチャック・イエーガー(Chuck Yeager)氏が7日、死去した。97歳だった。イエーガー氏は、ハリウッド映画『ライトスタッフ(The Right Stuff)』の登場人物のモデルとなったことでも知られている。

 イエーガー氏の妻ビクトリア(Victoria Yeager)さんはツイッター(Twitter)で、イエーガー氏が米東部標準時7日午後9時(日本時間8日午前11時)前に亡くなったことを知らせた。死因は明らかにしなかった。

 イエーガー氏は1923年2月13日、米ウェストバージニア州マイラ(Myra)で生まれた。1941年9月に陸軍航空隊に整備士として入隊し、その後パイロットの資格を取得した。

 1947年10月14日、イエーガー氏が搭乗するベルX1(Bell X-1)は、高度1万3700メートルでB29爆撃機から切り離され、マッハ1.06を記録した。

 イエーガー氏は1975年に米空軍を退役。総飛行時間は1万時間を超え、搭乗した軍用機は約360種類に上った。

 1973年には国立飛行殿堂(National Aviation Hall of Fame)入りした。晩年まで飛行を続け、89歳の時にも音速を超えている。(c)AFP/Chris Lefkow