【12月8日 AFP】世界経済フォーラム(WEF)は7日、スイスのダボス(Davos)で毎年開催している年次総会(ダボス会議)を、新型コロナウイルスの影響で来年はシンガポールで開催すると発表した。対面形式で行う予定で、会期は5月13~16日。

 世界の政治・経済・産業界のエリートが集うダボス会議は、例年1月にスイス・アルプスの村ダボスで開催されてきた。

 WEFは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来年の開催を5月に延期。さらに10月には、ダボスからスイス中部ルツェルン(Lucerne)に開催地を変更すると発表していた。

 WEFはスイス国外での開催に決めた理由について、「参加者と開催地の住民の健康と安全の確保を優先するため」と説明した。また、「シンガポールで開催される2021年の特別年次総会は、世界の指導者がコロナ禍からの復興を世界に示す初の会議となる」と述べた。

 同会議がダボス以外で開催されるのは、2001年9月11日の米同時多発攻撃後にニューヨークで開催されて以来、2回目。

 WEFによると、2022年の第52回会議はダボス開催に戻すという。(c)AFP