【12月8日 AFP】大量消費主義から距離を置き、実利的なローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)は、バチカン市国の職員に今年のクリスマスプレゼントとして、風邪薬を贈った。

 バチカン筋はAFPに対し、このあまり例のないプレゼントは、バチカン市国の職員約4000人に向けてすでに発送が始まっていると認めた。

 イタリア紙メッサジェロ(Il Messaggero)は、風邪薬が詰められ、「教皇聖下からバチカン職員への贈り物(1人5箱)」と書かれたラベルが貼られた箱の写真を掲載した。

 ローマは気温が低く雨がちな天気になっており、今年はインフルエンザワクチンのイタリア到着も遅れている。

 専門家らは、来年1月にインフルエンザの患者が急増すれば、新型コロナウイルスの流行第2波への対応に苦慮している医療体制の負担がさらに大きくなると懸念している。(c)AFP