【12月8日 Xinhua News】中国保険業協会の邢煒(Xing Wei)会長は6日、湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)で開かれた「中国保険イノベーション発展大会」で、中国の第13次5カ年計画(2016~20年)の最終年にあたる今年の保険料収入が4兆5千億元(1元=約16円)前後になる見通しを示した。年平均保険料収入は5年間で約13%、年平均保険総資産は約12%増加した。

 邢氏はここ数年の中国保険業の状況について、保障能力とサービス能力、リスク防止能力が絶えず強化され、対外開放も着実に進んでいると指摘。大病保険の加入者は2019年に11億人を超え、保険給付率も基本医療保険の給付基準から約13ポイント上乗せされたと説明した。長江経済ベルトへの保険資金運用額は6千億元を超え、9月末の保険資金運用残高も20兆7061億9千万元と第13次5カ年計画初期と比べ85%増加。保険会社178社のソルベンシー・マージン比率は242・5%になったと明らかにした。

 中国の外資保険市場は1~10月も成長基調を維持した。保険料収入は3千億元を超え、前年同期と比べ19・4%増加した。市場シェアも7・6%となり、第13次5カ年計画初期から2・8ポイント上昇した。

 邢氏は、中国の1人当たりGDPが1万ドル(1ドル=約104円)を超えた現在、他国の経験に基づいても中国の保険需要は高度成長段階を迎えていると指摘。中国の保険市場は第14次5カ年計画(2021~2025年)期間中も安定成長を続けるとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News