【12月7日 AFP】ベネズエラで6日、国会議員選挙が実施され、与党・統一社会党(PSUV)が圧倒的勝利を収めた。主要野党は選挙をボイコットしており、現職のニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領が、すべての権力を掌握することになる。

 国家選挙管理委員会のインディラ・アルフォンソ(Indira Alfonzo)委員長は、開票率が8割を超えた段階で与党連合の得票率が67.7%、選挙をボイコットしなかったその他野党が18%となったと発表した。

 今回の投票率は低く、棄権も69%に上った。

 今回、マドゥロ氏が党首を務める統一社会党の勝利は予想されていたが、議席数を227席に増やし、野党が唯一掌握していた国会も掌握することとなった。

 選挙が「不正」であるとしてボイコットを呼びかけた野党指導者フアン・グアイド(Juan Guaido)氏は米国の支持を受けているものの、その影響力はさらに弱まった。

 米国のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官は今回の選挙について、マドゥロ氏が操作した「詐欺であり不正だ」と非難している。同氏はツイッター(Twitter)に「非合法なマドゥロ政権が発表した結果は、ベネズエラ国民の民意を反映していない」と投稿した。(c)AFP/Margioni BERMUDEZ