【12月7日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2020)最終第7戦ラリー・モンツァ(ACI Rally Monza 2020)は6日、3日目が行われ、トヨタ(Toyota)のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)が優勝し、自身7度目の総合王者に輝いた。

 オジェは今大会まで同じトヨタのエルフィン・エバンス(Elfyn Evans、英国)に総合優勝を阻まれる可能性が濃厚だったが、雪の積もったコンディションで行われた2日目にエバンスがリタイアとなり、優勝の望みが消えたことを受け、フォルクスワーゲン(Volkswagen)、フォード(Ford)時代に続くタイトル獲得の道が開けていた。

 初の総合優勝を目指していたエバンスとの争いについて「まだまだ乗り越えなければならない山は残っていると分かっていた」と振り返ったオジェは、「視界が悪く、タフな週末だった。もちろんエルフィンのことは残念に思う」と話した。

「彼は非常に堅い安定したシーズンを送っていたし、自分たちも彼との戦いをすごく楽しめた。来年もこれが続くと確信している」

 その一方で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に襲われた今シーズンのタイトルは、過去のものより重要度が低いとの認識を示し、「とてもうれしいが、飛び跳ねるようなことはない。今年は苦しんだ人が大勢いるから」と語った。

 2位に前年覇者のオット・タナック(Ott Tanak、エストニア)、3位にダニ・ソルド(Dani Sordo、スペイン)のヒュンダイ(Hyundai)勢が続き、同チームがマニュファクチャラーのタイトルに輝いた。(c)AFP