【12月7日 Xinhua News】中国青海省(Qinghai)ゴルムド(格爾木)市と新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)コルラ(庫爾勒)市を結ぶ格庫鉄道が間もなく開通・運営する。中国の交通インフラ建設大手、中国鉄建傘下の中鉄第一勘察設計院集団によると、同鉄道は新疆区間でロプノール(羅布泊)野生ラクダ国家級自然保護区を通過するため、沿線に野生動物用の移動通路140カ所を設置するよう設計し、野生動物の生存環境への影響を最小限に抑えるよう施工を進めてきたという。

 同保護区には500頭余りの野生のラクダが生息するため、保護区域内に生息するあらゆる動物が移動しやすい生態回廊として、区内の鉄道沿線に13のトンネルと127の高架橋を建設した。

 格庫鉄道は、阿拉山口と甘粛省(Gansu)蘭州(Lanhzou)を結ぶ蘭新鉄道、ハミ(哈密)と内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)臨河を結ぶ臨哈鉄道に続く、新疆と他地域を結ぶ第3の鉄道で、全長は1206キロ。中国最大の盆地、タリム盆地と中国最大の砂漠、タクラマカン砂漠を横切り、中国最長の内陸河川、タリム川を何度もまたぐ。2015年に着工し、青海区間は今年6月30日に開通・運営した。新疆区間は今月9日に開通・運営の予定。(c)Xinhua News/AFPBB News