【12月8日 AFP】パキスタン北東部ペシャワル(Peshawar)の国営病院で、酸素ボンベの配送が遅れたことで新型コロナウイルス感染症患者6人が死亡する事故があり、職員7人が停職処分を受けた。当局が明らかにした。

 5日に公表された暫定報告書によると、患者らは数時間にわたり酸欠状態となり、新型ウイルスの隔離病棟に収容されていた患者5人と集中治療室の患者1人が死亡した。病院の広報担当者、ファルハド・カーン(Farhad Khan)氏はAFPに対し、新型ウイルスの感染者96人を含む患者約200人が影響を受けたと説明した。

 停職処分は即時に科され、対象には同院の院長も含まれる。ペシャワルを州都とするカイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州の保健当局トップ、タイムール・サリーム・ジャグラ(Taimur Saleem Jhagra)氏はAFPに対し、さらなる詳細な調査が向こう5日間にわたり行われると語った。

 パキスタンでは2月下旬に国内で初めて新型ウイルスが確認されて以降、累計感染者数が40万人に上り、死者数は8000人を超えた。全土の病院で集中治療室がほぼ満室となっており、各州当局は急増する感染者数への対応を迫られている。(c)AFP