【12月6日 AFP】ボクシング、WBC・IBF世界ウエルター級タイトルマッチが5日、米テキサス州ダラス(Dallas)のAT&Tスタジアム(AT&T Stadium)で行われ、王者エロール・スペンス・ジュニア(Errol Spence Jr.、米国)が自動車で大事故に遭って以来のファイトに臨み、ダニー・ガルシア(Danny Garcia、米国)に判定3-0で勝利してベルトを防衛した。

 30歳の無敗の王者は巧みなボクシングを披露して挑戦者を圧倒。序盤のラウンドは探り合う展開となったが、中盤以降は主導権を握り、ジャッジは116-112、116-112、117-111で全員がスペンスの勝利を支持した。

 2019年10月に酒に酔って車を運転して事故を起こし、車外に投げ出されて大けがをしたが、健在ぶりを証明した。スペンスは「1年前の事故からの復帰戦だったから、自分でも現実感がなかった」「どうか長い目で見てほしい。これは自分にとっての復帰戦で、なまりを振り落とす必要があった」とコメントした。

 スペンスはこれで戦績を27勝無敗(21KO)に伸ばした。対するガルシアは36勝3敗(21KO)となっている。(c)AFP