【12月6日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)に伴う「移行期間」の終了が年末に迫る中、英国とEUは6日、こう着状態を打破できず一時中断していた自由貿易協定(FTA)締結交渉をブリュッセルで再開する。

 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相とウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)欧州委員長は、5日午後に1時間ほど電話会談し、今月31日の移行期間終了前の合意を目指して最後の一押しをすることで一致した。

 これに先立ち、双方の交渉チームが4日、話し合いが行き詰まり一時中断を発表していた。

 ジョンソン氏とフォンデアライエン氏は共同声明で、複数の主要懸案で「著しい相違」が残っていると認め、「あす(6日)ブリュッセルで交渉を再開するよう首席交渉官に指示する。われわれは7日夕方に再び会談する」と発表した。

 両氏による前回の会談は先月7日に行われたが、1か月が経過しても公平な競争環境の規定やガバナンス、漁業権をめぐる対立は依然解消していない。交渉で合意に至らなかった場合、英EU間の貿易の大半には世界貿易機関(WTO)の規則に基づいて関税と関税割当が復活することになる。(c)AFP/Joe JACKSON