【12月6日 AFP】ラグビーの南半球対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2020)は5日、第6節が行われ、オーストラリアとアルゼンチンが16-16で引き分けたことにより、ニュージーランドの優勝が決まった。

 優勝のためにオーストラリアは101点差、アルゼンチンは93点差と大差を付けて勝利する必要があったが、雨が降り続く蒸し暑いコンディションで大量点が生まれる見込みは薄く、実際に試合は15-15に終わった2週間前の対戦と同じドローとなった。

 過去の差別的な投稿が問題になり、主将パブロ・マテーラ(Pablo Matera)がメンバーから外れたアルゼンチンに対して、前半のオーストラリアはまたしても規律の乱れがチームを苦しめ、マイケル・フーパー(Michael Hooper)がハイタックルでシンビンになると、その間にアルゼンチンに10点を取られて6-13とリードされて前半を折り返した。

 後半もルカン・サラカイアロト(Lukhan Salakaia-Loto)が20分を残して退場になったが、なんとか追いついて面目を保った。終了1分前にはリース・ホッジ(Reece Hodge)が45メートルのペナルティーキックを狙ったが、2週間前の終了間際のキックと同じように失敗に終わり、勝ち越すことはできなかった。

 この結果、すでに全日程を終えていたニュージーランドの優勝が決定。アルゼンチンは2位でフィニッシュとなり、大会前には新型コロナウイルスの検査で複数人が陽性になり、チームが隔離される状況だったが、ニュージーランド相手に金星を挙げるなど実りある遠征になった。

 今大会は、新型コロナへの懸念からW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)王者の南アフリカが出場を辞退し、3チームで争われた。(c)AFP/Martin PARRY