【12月6日 AFP】20-21スペイン1部リーグは5日、第12節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は1-2でカディス(Cadiz CF)に敗れて今季リーグ4敗目。一方、レアル・マドリード(Real Madrid)は10月以来のリーグ戦白星を挙げて、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督にかかる重圧を和らげた。

 バルセロナは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)のフィレンツバロシュTC(Ferencvaros TC)戦から先発数人を変更し、ゴールマウスにはネト(Neto)に代わって正守護神のマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)が入ったが、そのシュテーゲンが両方の失点に絡んだ。

 1失点目では、CKからゴール方向へ飛んできた味方のクリアボールをはじききれず、こぼれ球からアルバロ・ヒメネス(Alvaro Gimenez)に2戦連続ゴールを蹴り込まれ、手痛い先制点を許した。

 57分にジョルディ・アルバ(Jordi Alba)の低い折り返しが相手のオウンゴールを誘って同点に追いついたが、その6分後にはシュテーゲンの最悪のミスから再び失点。アルバのスローインをクレマン・ラングレ(Clement Lenglet)が処理し損なうと、相手のアルバロ・ネグレド(Alvaro Negredo)が詰めてくる中でシュテーゲンはボールをクリアできず、跳ね返りを拾ったネグレドが今季リーグ戦3点目を決めた。

 バルセロナはこれで、同日レアル・バジャドリード(Real Valladolid)を2-0で下した首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と勝ち点12差の7位となっている。ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は「リーグ優勝を争う上で大きすぎる後退だ。そう捉えざるを得ない」「アトレティコのような強豪との12差はとてつもなく大きい」とコメントした。

 一方、敵地でのセビージャFC(Sevilla FC)戦に臨んだレアルは、厳しい試合が続いている中で貴重な1-0の勝利を挙げて3位に浮上した。後半にビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)が相手GKのオウンゴールを誘って先制すると、この1点を守り切った。

 1日に行われたチャンピオンズリーグのシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)戦に敗れ、決勝トーナメント進出が危うくなったレアルは公式戦ここ3試合で2敗を喫し、新指揮官としてマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)氏やOBのラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)氏の名前がスペインメディアで浮上していた。

 ジダン監督は、「難しい」チーム状況の中で接戦に勝利できたことに満足はできるとコメントした。

「とても大きな勝ち点3だ。どんなときでも苦しめられる非常に良い相手だが、そこを乗り越えて素晴らしい勝利を挙げることができた」「最近は難しい状況にあるから、きょうはこの勝利を喜び、うれしく思いたいが、それだけのことだ」 (c)AFP