【12月5日 AFP】サッカーウルグアイ代表のFWルイス・スアレス(Luis Suarez)が9月に受けたイタリア語のテストにおける不正疑惑について、同国セリエAの王者ユベントス(Juventus)が関与していた疑いがあると、イタリア検察が3日に明らかにした。

 33歳のスアレスは当時、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)からユベントスへ移籍する話が持ち上がっており、問題のテストはイタリアのパスポート(旅券)取得に向けた第一歩となっていた。しかし、同選手はその後アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と契約し、この移籍話は破談となった。

 ユベントスはこの時すでに欧州連合(EU)圏外の選手枠が上限に達していたため、スアレスがイタリアの旅券を取得しなければ同選手を獲得することができなかった。

 テストが実施されたペルージャ外国人大学(University for Foreigners Perugia)の関係者は、事前にスアレスにテスト問題を与えていた疑いがある。検察は4日、疑惑の内容を改めて繰り返し、関与した疑いがある大学関係者への8か月の停職を提案した。

 一方のユベントスは調査が開始された9月から同じ立場を維持しており、スポーティング・ディレクター(SD)を務めるファビオ・パラティチ(Fabio Paratici)氏がいかなる不正行為とも無関係であることが捜査で判明するだろうと強調した。(c)AFP