【12月27日 AFP】1860年代に近代サッカーが誕生して以降、サッカー用具は競技に合わせて進化してきた。

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 歴史に登場する最古のサッカー用シューズは、イングランド王ヘンリー8世の1526年の衣装管理リストに記載されているもので、重くて高さがくるぶしまであり、重厚なレザー製だったという。

 サッカー選手は19世紀まで、長い靴ひもと鋼のつま先を備えた重い作業靴でプレーしていた。滑りやすい地面でもしっかりグリップが利くように、ソールには金属製のスタッドが取り付けられた。1925年には取り換え式のスタッドが誕生。現代のスパイクは150グラムほどと、大幅に軽量化されている。

 選手は膝を覆わねばならないという規則が1904年に緩和され、ニッカーボッカーや長ズボンに代わってショートパンツが一般的となった。

 選手が着用する上着はもともと、ジャージーと呼ばれる襟のない毛編みの服だった。1800年代半ばから各チームは別々の色を採用し始め、クラブの大事なアイデンティティーとなった。当時からデザインが変わっていないチームもある。

 1909年まで、GKは他の選手と区別がつくように違う色のシャツを着なければならなかった。1954年W杯スイス大会では、初めて選手に固定の背番号が振られた。

 1960~70年代に入るとサッカー界に商業化が浸透。1980年代までにはレプリカユニホームの販売や、スポンサーのロゴを掲出する契約が一般的なものになった。2002年、広告を出せるのはシャツのみに制限された。

 膝までの長さのソックスとすね当ては、1990年代から着用が義務となっている。(c)AFP