【12月5日 AFP】カナダで拘束された中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ、Huawei)」の孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務責任者(CFO)について、米国とファーウェイが中国への帰国を可能にする司法取引の協議をしていることが分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が3日、報じた。

 孟氏は2018年、ファーウェイの対イラン制裁違反に関与したとして米国の令状に基づきカナダ・バンクーバー(Vancouver)で逮捕され、現在、米国への身柄引き渡しをめぐって裁判で争っている。この事件を機にカナダと中国の関係は危機に陥っている。

 WSJは、司法取引の一種「起訴猶予合意」が成立した場合、孟氏はファーウェイがしたとされる違反行為に関連した詐欺と共謀の罪の一部を認めることになると伝えた。

 同紙は情報筋の話として、双方はドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権の任期終了前の合意成立を望んでいるが、孟氏が不正行為をしたと認めることに難色を示していると報じている。

 AFPはファーウェイと司法省に取材を試みたが、回答は得られなかった。(c)AFP