【12月5日 AFP】超小粒のダイヤモンド1万2638個を使用した指輪が、一つの指輪に使われたダイヤモンドの数でギネス世界記録(Guinness World Records)に認定された。ただ、制作したインド人宝石職人は今のところ、指輪を売りに出す予定はないという。

「マリーゴールド:繁栄の指輪(The Marigold - The Ring of Prosperity)」と名付けられた指輪は、大きな花の形をしており、重さは165グラム余り。制作者のハルシット・バンサル(Harshit Bansal)さん(25)は「指にはめることができ、はめ心地もよい」と説明している。

 指輪はバンサルさんの夢のプロジェクトだったという。着想を得たのは2年前、ダイヤモンド業で有名な西部グジャラート(Gujarat)州スラト(Surat)で宝飾デザインを学んでいた時だった。バンサルさんはAFPに対し「ダイヤ1万個以上が常に目標だった。数年間にわたって多くのデザインや構想を没にして、ついにこれに的を絞った」と語った。

 既に複数の人が購入を希望したが、いずれも断ったという。バンサルさんは「今のところ売る予定はない」と説明。「これは私たちにとってプライドの問題。値段をつけることはできない」と語った。

 これまでのギネス記録はダイヤ7801個を使った指輪で、同じくインドで認定されていた。(c)AFP