【12月4日 AFP】中国の国営メディアは4日、同国が「人工太陽」とも呼ばれる核融合研究装置の初稼働に成功したと報じた。

「中国還流器2号M(HL-2M)」は、国内で最大かつ最新鋭の核融合実験研究装置。強力なクリーンエネルギー源開発への貢献が期待されている。

 四川(Sichuan)省に昨年末完成したこのHL-2Mは、膨大な熱とエネルギーを発生させることから、「人工太陽」と呼ばれることが多い。

 共産党機関紙・人民日報(People's Daily)によると、この装置は強力な磁場で高温プラズマを発生させ、その温度は1億5000万度に達する。これは太陽核の温度の約10倍に当たる。

 中国の研究班は、フランスで2025年に完成が見込まれている世界最大の核融合研究プロジェクト「国際熱核融合実験炉(ITER)」の研究班と連携し、この装置を活用していく計画。(c)AFP