【12月6日 CNS】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)のサイハンウラ国立自然保護区で11月下旬、突然の大雪が降った。

「野生動物がエサを取れなくなり、食糧不足になる」。そう心配した保護区管理局と自然監視チームのスタッフたちは食糧を車に載せて大雪の山道を登り、飼料の草やレンガ状に固めた塩を各地に置いた。塩レンガは猛吹雪などの悪天候でも固形状態を保ち、野生動物がなめることで必要な栄養分を補充できる。

 保護区には、国の重要保護野生動物に指定されているノガン、白鳥、オシドリ、黒ライチョウ、アカシカなどが生息している。このうち、世界的に希少となっているアカシカとウシ科のゴーラルは生息数が多く、保護の重要性や研究価値が高い。(c)CNS/JCM/AFPBB News