【12月4日 AFP】インドの小学校教員ランジット・ディサレ(Ranjitsinh Disale)氏が3日、教育分野で顕著な貢献をした教師を表彰する「グローバルティーチャー賞(Global Teacher Prize)」を受賞した。今年の授賞式は、英ロンドンの自然史博物館(Natural History Museum)からオンラインで開催された。

 ディサレ氏は、賞金100万ドル(約1億400万円)の一部を最終選考に残ったイタリア、ナイジェリア、韓国など出身の候補9人と分け合うと話しており、最終候補らには一人当たり5万5000ドル(約570万円)が渡される。

 ディサレ氏は2009年、インド西部マハラシュトラ(Maharashtra)州の小さな村の小学校の教員となった。就任から数年で、部族出身の女子児童の出席率を2%から100%まで引き上げ、少女らの人生における機会を大きく広げたことが評価された。

 ディサレ氏は、新型コロナウイルス感染症の流行で、共同体に対する教育の重要性が示されたと述べている。

 国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)が後援するグローバルティーチャー賞の発表は今年で6回目。世界140か国以上から約1万2000人の申し込みがあった。 (c)AFP