【12月4日 People’s Daily】「私たちは専門に従業員に研修を受けさせており、オーダーを取る際にお客さまに食べられる分だけ注文するようお勧めし、お食事後は残りをお持ち帰りいただくようお勧めしております」。中国重慶市(Chongqing)内のホテルに勤める周瑜(Zhou Yu)副社長はほほ笑みながら語る。レストランの料理を小皿にして出すサービスも始まるという。

「私たちのレストランはもうすぐ小皿料理やハーフサイズを出し、価格も相応に調整する予定です」と周さん。

 下町江津(Jiangjin)の中小飲食店のある店長は、「以前は店の生ごみは1日で少なくともおけ一つ分は出ていましたが、今は料理を基本的に全て食べきれるものにしたので、持ち帰りのリクエストも減りましたし、生ごみも減りました。一番多くておけ半分くらいです」と語った。

「以前は人にごちそうする時、お客さんがおなかいっぱいにならないとメンツがつぶれるのが心配でたくさん料理を注文していましたが、今は考えが変わりました。料理が全部なくならないとメンツがつぶれるんです!」と江津の住民は語る。

 飲食だけでなく、車の購入にも新しい動きが見られる。

 去年、河南省(Henan)鄭州市(Zhengzhou)の周恩超(Zhou Enchao)さんは車を買い替える時、友人から新エネルギー車を勧められた。「エコだし、運転制限日もないし」という言葉が決め手になったという。「どうしても仕事に出掛けねばならない日もありますから、ガソリン車は運転制限日に出せないので、不便です」と話した。

「政府は新エネルギー自動車の購入を奨励しており、購入時の免税措置だけでも1万元(約16万円)を節約でき、同時に1万2000元(約19万円)相当の補助を受けることができました。鄭州の工場で生産された車なら、さらに5000元(約7万円)の補助が受けられます。しかも1キロあたりの電気代もガソリンエコカーの10分の1前後なのです」。自動車ディーラーの従業員が説明した。

「私たちは無料でお客さまに充電スタンドを提供しており、取り付けも行っております。これで6000元(約10万円)が節約できます。現在、政府は新設の地区と商業圏に一定数の新エネルギー自動車用充電スタンドを配備するよう求めており、買い物や食事で外食した際の充電の便を図っています。そして、私たちはバッテリーのセルを永久補償しており、無料交換を行っています」。従業員の説明を聞き、周さんは車の購入を決めた。新エネルギー車を運転して10か月たつが、とても満足しているという。

 車などの大きな買い物だけでなく、エコの理念はすでに消費のあらゆる方面に浸透している。例えば、洋服を買う時に、製造過程でどれだけ環境負荷が少ないかを見て選択する人も増えている。

 このようなエコを意識した行動は小さなことのように見える。しかし、人々が行動し、生活習慣と消費のやり方を変えることで、ようやくエコの意識が生活の中に浸透し、エコな生活が人々の心に深く行き渡ることを推し進めるのだ。(c)People's Daily/AFPBB News