【12月4日 People’s Daily】北京市民の李京全(Li Jingquan)さんは、中国国家大劇院のオンライン公演を楽しみにしている。「オンライン公演の見物は時間的に融通がきくし、料金は無料、あるいは安いし、現地に行かなくてもいい」と李さん。

 国家大劇院は4月から、人々が自宅で質の高い芸術公演を楽しめるようにするため、オンラインで一連の公演を公開した。視聴は無料。公演の内容は、交響楽や合唱、室内楽、オペラなど。これにより高尚な芸術がオンラインで一般家庭に入ることになった。

 現在のところ、国家大劇院は34本の公演を公開している。11月5日までのクリックの回数は10億2700万回に達した。1本当たり平均3000万回になる。ある人はネット上に「国家大劇院のオンライン公演により音楽は徐々に私の生活に不可欠の要素になった」と書き残した。あるドイツ人は「このように美しい音楽を聴いて体を休め、心の平静を取り戻す。これが、丸一日、緊張して仕事をしたあとの私のリラックス方法の1つ」と書いた。

 オンライン公演は公演をオンライン化するだけでなく、芸術の普及に役立てる必要がある。このため、国家大劇院は人々がもっとオンライン公演を楽しめるようにした。国家大劇院の宮吉成(Gong Jicheng)副院長によれば、オンライン公演に説明コーナーを設けた。著名な芸術家を招いて説明役を担当してもらう。芸術家たちは視聴者に対して芸術の知識を広めるとともに、舞台裏を訪ねたりして、高尚な芸術を人々の身近なものにする。

 オンライン公演は新しい技術も利用する。8月初め、国家大劇院の第5世代移動通信システム(5G)が構築され、初めて「8K+5G」技術を採用した生中継の音楽会が開催された。

 国家大劇院の調査によれば、74%の視聴者はオンライン公演を見た後、大劇院で実際の公演を見たいと思うようになったという。オンラインとオフラインの公演は互いに促進し合っているようだ。

 注目すべき点は、オンライン公演はオフライン公演に取って代わることはできないが、オンライン公演が公演の在り方を変えつつあることだ。業界関係者によれば、オンライン公演は一方的な送信方式から双方向方式へと変わりつつある。今後はオンライン公演で、創作の過程がもっと紹介されるようになるだろう。(c)People's Daily/AFPBB News