【12月4日 AFP】たとえ乗客の心の支えであっても、クジャクやハムスターは機内持ち込みお断り──米運輸省は2日、米航空会社が機内への同伴を認めるべき「介助動物」は犬のみと定める最終決定を下した。介助犬なら1匹でも2匹でも構わないとしている。

 航空各社は近年、精神的な問題を抱えた人の心の支えとなる動物「エモーショナル・サポート・アニマル」の同乗を求める乗客の急増に直面している。動物の種類もブタ、オウム、サル、アヒルなど多岐にわたり、ミニチュアホースを持ち込もうとした人もいた。

 メンタルヘルス活動家らの圧力もあり、航空各社はこうした旅行客への対応に苦慮していた。

 米運輸省は、機内に持ち込まれた「珍しい種」の動物や、行儀の悪い動物によるトラブルがこのところ増加しており、「正規の介助動物に対する社会の信頼が損なわれている」と指摘。結論として、介助動物を「障害のある人を支援するため個別に訓練を受けた犬」と定義し、それ以外の動物は全て、ただの「ペット」とみなすと定めた。(c)AFP