【12月4日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏がこの世を去って7日が経過した3日、元ブラジル代表のペレ(Pele)氏はSNSで「アイラブユー、ディエゴ」「君は世界を魅了する天才だった」と追悼した。

 ブラジルでは死から一週間後に故人へ敬意を表すことが慣例となっており、カトリック教徒のペレ氏は「7日目のミサ」として追悼メッセージを投稿した。

 最も偉大なサッカー選手はどちらかという議論で両氏はよく比較対象となっていたが、W杯(World Cup)で通算3度の優勝を成し遂げたペレ氏は自身のインスタグラム(Instagram)で、マラドーナ氏は誰にも引けを取らない存在であると主張。そして、「人が互いにもっと比べることをやめ、もっと敬意を持ち始めれば、世界はずっと良くなるだろう。だから、君は比類なき存在だと言っておきたい」とつづった。

 ペレ氏は自分がギターを弾いている横で若き日のマラドーナ氏が穏やかな笑みを浮かべているものなど、2人が一緒に写った写真を何枚も投稿し、「君の旅路は正直さに彩られていた。常に誰に対しても好き嫌いを明確にしていた」「君のユニークで特別な振る舞いは、人々が愛し合ってもっと頻繁に『アイラブユー』と言うべきだということをわれわれに教えてくれた」というメッセージを添えた。

「君が早世してしまって直接言えなかったから、ここに書き記すとしよう。『アイラブユー、ディエゴ』」

 サッカー界のレジェンドである両氏は同じ時代にプレーすることはなくとも常に確固たるライバル関係にあり、21世紀に変わる際にはペレ氏が国際サッカー連盟(FIFA)から「(20)世紀における最高の選手」に認定された一方で、マラドーナ氏は一般投票でその称号を勝ち取った。

 ペレ氏はまた、マラドーナ氏について「君は世界を魅了する天才だった」「ボールの足さばきでは魔術師。真のレジェンド。しかし何より自分にとって、君はこれからも常に大きな心を持った大の親友であり続けるだろう」と称賛した。

「いつか天国で、同じチームで一緒にプレーしよう。ゴールを喜ぶこと以外で拳を天に突き上げるのは、それが初めてになるだろう。なぜなら、ようやく君をまた抱きしめることができるのだから」 (c)AFP