【12月3日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)は2日、新型コロナウイルス検査で陽性反応を示した今季年間王者のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の代役として、ウィリアムズ(Williams)のジョージ・ラッセル(George Russell)が第16戦サキールGP(Sakhir Grand Prix 2020)に出場すると発表した。

 今週末の同GPでウィリアムズは、リザーブドライバーのジャック・エイトケン(Jack Aitken)がニコラス・ラティフィ(Nicholas Latifi)のパートナーを務める。

「まずこの機会を与えてくれたウィリアムズの関係者全員に心から感謝したい」と切り出したラッセルは、「今週末は違うレーススーツを着ることになるが、自分はウィリアムズのドライバーであり、どんなときも自分のチームを応援する」と続けた。

 また、スターリング・モス(Stirling Moss)氏、ハミルトンに続きメルセデス史上3人目の英国人ドライバーとなるラッセルは、「自分に信頼を置いてくれたメルセデスにも感謝している」とコメントした。

「もちろん誰にもルイスの代役は務まらないが、マシンに足を入れた瞬間から彼不在のチームのために全てを尽くす」「彼の一刻も早い回復を願っている。これが最も重要だ。この機会を心から楽しみにしている。今週コースに出て行くのが待ちきれない」

 ルーキーながらもGP3シリーズ(GP3 Series)で王者になった2017年にメルセデスのジュニアプログラムの一員となったラッセルは、翌2018年にはフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)でチャンピオンになった。

 メルセデスはサキールGP終了後、翌週に開催される今季最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2020)でのドライバープランを発表するという。(c)AFP