【12月3日 Xinhua News】中国の自動車ディーラー大手、国機汽車が発表した「中国輸入車市場発展研究報告(2020~21)」によると、今年は国が自動車消費の安定を重視する中、多くの地域で自動車消費促進策が次々と打ち出され、企業が新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上で生産・操業再開を加速させたことで、需要と生産が予想以上に回復した。業界全体の減少幅は縮小し続けており、並行輸入車を除いた今年の自動車輸入台数は昨年とほぼ同水準となっている。

 中国輸入車市場の構造にも変化が見られた。ブランド別では高級車や超高級車ブランドの売れ行きが普通車ブランドを大幅に上回り、車種別ではCセグメントとDセグメントの市場シェアが大きく拡大した。排気量別では1・5~3・0リットルに集中する傾向がみられ、その割合は昨年通年を4・5ポイント上回った。新エネルギー車(NEV)では、輸入車の販売台数が前年同期比70%減少した。

 来年の市場動向は、マクロ経済の回復が鮮明になり、輸入車需要に変化がみられ、海外からの供給が安定し、ハイエンド消費の進行に変化がない見込みで、輸入車市場の規模が100万台に回復し、5%程度の伸びが実現するとみられている。(c)Xinhua News/AFPBB News